ブログをご覧いただきありがとうございます。
四戸工業の四戸です。
夏とともに、現場で働く私たちにとっては鬼門ともいえる冬の訪れを感じる毎日・・・そうかかと思えば、急に暑さを感じる日が続いたりと、まさに三寒四温という言葉がピッタリ合うような日々です。
気温が不安定な時期は体調を崩しやすく、気を抜けばすぐに風邪をひいてしまうことにもなりかねませんので、工事のスケジュールを乱してしまわないためにも、しっかりと体調管理には努めていきたいと思います。

さて、今回のブログは屋根材についてのお話です。
あまり聞きなれない言葉かと思いますが、屋根材とはその言葉通り屋根に使われている素材のこと。
おそらく多くの方が、ご自宅をはじめとした所有する建物にどのような屋根材が使われているかなど、あまり考えたこともないかもしれませんが、もしも「コロニアルNEO」もいう屋根材が使われている場合は、修繕が必要なほどに劣化している可能性があります。

アスベストの全面禁止によって普及した屋根材「コロニアルNEO」

アスベストの全面禁止によって普及した屋根材「コロニアルNEO」

かつて、日本だけでなく世界中の建物によく使われていた屋根材のひとつにアスベストがあります。
天然の鉱物繊維であるアスベストは、耐熱性や耐久性、それに断熱性にも優れていることから、屋根材のほかにも建物の壁などに用いられていました。
ところが、後に肺がんなどの深刻な健康被害を与えることが証明されたことにより、世界各国で使用が規制され、2006年以降には日本でも使用が禁止されるようになったのです。
当時は、アスベストによる健康被害がニュース番組などでも頻繁に取り上げられたため、記憶に新しいという方も多いことでしょう。
そんなアスベストの使用が禁止される少し前の2001年には、アスベストが含まれていない「コロニアルNEO」という屋根材の販売が開始されました。

アスベストは問題視されながらも、2003年頃までは屋根材として使用されていたのですが、全面禁止の施行とともに、とって変わるかのように屋根材のスタンダードとなったのが、このコロニアルNEOだったのです。
コロニアルNEOは、スレート屋根とよばれる薄いセメントを基材にした屋根材であり、比較的安価であるほか、アスベストが含まれてもいないので健康被害の心配もありません。また使用が活発化した2000年代には以下のような特徴があるとされ、高い評価を受けていました。

軽量性
スレート材の中でも軽量で屋根の構造にかかる負担が小さく、地震時の揺れを軽減する効果が期待できる。

耐候性
表面に耐久性の高い特殊塗装が施されており、風雨や紫外線による劣化を抑制するため、色褪せやひび割れが起こりにくい。

施工性
スレート材として薄型で軽量なため、施工が比較的容易であり、工期の短縮にもつながる。

デザイン性
さまざまなカラーバリエーションとテクスチャーが用意されているため、幅広い家屋のデザインに適応できるように設計されている。

防火性能
不燃材料としての認定を受けており、防火地域や準防火地域などでの使用が可能。火災に対する安全性を備えている
安価なうえに、軽量で耐震性や耐候性、防火性能が高く、さらに工期を短縮でき、デザイン性も高いと評価されれば、屋根材としての採用率が高まるのも当然です。
私たちが屋根修理や雨漏りの相談を受けて実際に確認してみても、2000年代ごろに建てられた家屋をはじめとする建物の屋根には、かなりの高い確率でコロニアルNEOが使われています。

販売と使用開始から約20年を経て脆さが浮き彫りに

販売と使用開始から約20年を経て脆さが浮き彫りに

「屋根修理や雨漏りの相談を受けて確認すると、コロニアルNEOが使われている確率が高い」という一文から、察しのよい方であれば気づかれたかもしれませんが、実はコロニアルNEOの販売と使用開始からおよそ20年が経過した最近になって、この屋根材の脆さが浮き彫りになってきているのです。
具体的な症状として多いのが、ヒビの発生や、割れ、欠け。こうした症状から雨漏りにつながることはもちろん、割れた屋根材の一部が強風によって飛ばされ、隣家の窓や壁に直撃したなどという事例も確認されています。
コロニアルNEOに限らず、どのような屋根材であっても経年劣化によってヒビの発生や、割れ、欠けなどが生じる可能性はあります。
ただ、建築から20年ほどの期間でそうした症状の発生が目立つコロニアルNEOは、やはりその脆さが際立っていると言わざるをえません。
もしも2000年代以降に建てられた家屋にお住まいであれば、一度私たちのような業者に確認を依頼されたほうがよいでしょう。現時点では症状が発生していなくても、コロニアルNEOが使用されているのであれば、ご自宅だけでなく隣家にも思わぬ被害を与えてしまうことも考えられるため、早めの対処が必要だといえます。

ガルバリウムを使用したカバー工法による修繕

ガルバリウムを使用したカバー工法による修繕

では、脆さが浮き彫りになったコロニアルNEOが屋根材として使用されていた場合は、どのような方法で対処するのでしょうか。
たとえばすでに、ひび割れが発生していたとします。この場合、そのひびの上から新たに塗料を塗るという修繕はできません。その理由としては、塗装前の高圧洗浄による圧力や職人の体重といった負荷によって、ひびをさらに拡大させてしまう恐れがあるためです。
症状が未発生の場合も同じです。ひびや割れの発生を防ぐためにも、すでに設置された屋根材に直接、塗装などを施すことはしません。
そこで、「カバー工法」とよばれる方法を用いて修繕します。
カバー工法とは、既存の屋根を撤去することなく、その上から新たな屋根素材をかぶせる修繕方法であり、「重ね張り」などともよばれます。
弊社では、特に「ガルバリウム」という耐久性や耐食性に優れた鋼板を使用することが多く、屋根自体も二重構造になるため、防水性や断熱性の向上にも期待できます。

最後に四戸からのお願い

今回は、コロニアルNEOという屋根材について、さらには、もしもコロニアルNEOが使われていた場合の修繕方法をお話しました。
さて、ここまでお読みいただいた皆さまに私からひとつお願いがあります。
それは、ご自宅の屋根にコロニアルNEOが使われているかどうかを、自ら確認しに行く行為はお控えいただきたいということです。
インターネットで検索すれば、コロニアルNEOの写真を簡単に探し出せますが、スマホを片手に屋根に上るような行為は本当に危険です。落下の恐れがあるだけでなく、足場によってはひびや割れを発生させてしまうかもしれません。
ですので、少しでも気になる方はお気軽に私たちにご相談ください。
修繕のご依頼にあたっては費用をいただくことになりますが、確認だけであれば無料で承ります。