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四戸工業の四戸です。
日常生活を送っていると「最近ツイてるな」とか「今日はツイてない一日だったな」などとぼんやり考えることがあります。
たとえば、仕事で大きな契約が連鎖するかのように取れれば「最近はツイてる」と思うでしょうし、現場へ向かう際にいつもとは違うルートで向かおうとしたところで渋滞に巻き込まれれば「今日はツイてないな」と嘆くものです。

私は読書家と誇れるほど本をたくさん読むわけではないのですが、仕事のヒントを求めるときやちょっとした息抜きがてらに本を手に取ることはよくあります。
そのなかの一冊に、株式会社エイチ・アイ・エスの創業者である澤田秀雄さんの著書、『運をつかむ技術』があります。
本書では、澤田さんの起業までの道のりや経営哲学、数多くの失敗からたどりついた成功までの軌跡が述べられており、どの内容も経営者ひいては一人の人間としての生き方の参考になるのですが、私が特に感銘を受けたのは第4章の「運をコントロールする」という項です。

「運」と聞けば、多くの方が“天から授かるもの”という認識をもたれるのではないでしょうか。私もそのひとりで、運など自分ではどうすることもできないものであり、自然とつきまとう運に身をゆだねて生きていくしかないという認識でした。
しかし澤田さんによれば、運にはもちろん天が運んでくるものもあるが、自分自身が運んでくることのできるものもあるといいます。そして、天が運んでくる運よりも、自身で運んでくる運のほうが人生に大きな影響を与えるという事実を認識することが大切であるとも述べています。
つまり、良い運も悪い運も自分のコントロール次第で呼び込むことが可能だというわけです。
前述した例を澤田さんの理論にあてはめると、渋滞に巻き込まれたというケースは天によって与えられた運であり、仕事で大きな契約が連鎖して取れているときは、自分で運をコントロールして良い運を呼び込んだといえるのかもしれません。
そのように考えられたのは、澤田さんが本書で述べられている、良い運を呼び込む「運のコントロール方法」が私のなかで腑に落ちたのと同時に、思い当たるふしがあったためです。

良い運を呼び込むには「元気で明るく前向き」な姿勢と態度を保つこと

良い運を呼び込むには「元気で明るく前向き」な姿勢と態度を保つこと

澤田さんが提唱する運のコントロール方法とは、端的にいってしまうと「自分の意識や考え方を変え、付き合いのある人間関係を見直す」ということ。
良い運を呼び込みたいのであれば、自分自身が元気で明るく前向きに毎日を過ごす。同じように、人間関係においても元気で明るく前向な人々と接するようにすることだといいます。
反対に、元気がないうえに暗く後ろ向きな自分と、それと同じような人々が周りに多くいるようであれば悪い運気を呼び込みやすいということになるわけです。
たとえば、私が仕事の失敗で落ち込み続け、暗く後ろ向きな毎日を過ごすようになってしまえば、やがて自然と周りにもそうした人々ばかりが集まってくるとともに、何も改善できないままになってしまうかもしれません。

一方、どれだけ仕事で失敗しようとも元気で明るく前向きに毎日を過ごしていれば、周りには同じような人々が集まりポジティブな励ましや助言によって、失敗を成功への足がかかりへと変えられる可能性が高まるはず。
これは、まさに運をコントロールして良い運の呼び込みができているといえます。
澤田さんは本書の別の章で「失敗の本質は暗くなること、元気を失うこと」であるとも述べています。
何をもって成功とするのかは人それぞれかとは思いますが、成功のためには、才能や能力だけではなく、良い運も必要であることは確かです。そして成功を手にした人というのは、その多くが元気で明るく前向きです。
暗くて元気が感じられない人と、わざわざ付き合おうと考える人はあまりいないことでしょう。そういう意味では、澤田さんの言う「良い運は呼び込める」「失敗の本質は暗くなること、元気を失うこと」は、理にかなった提唱だといえるのではないでしょうか。

もちろんこの提唱に科学的な根拠はないでしょうし、聞く人によっては「単なる気の持ちよう」や「スピリチュアルの類」などと捉えられるかもしれません。
ただ、本来は決して明るくはなく落ち込みやすい性質の私が、今こうして起業し幸いにも好調な業績を維持できている要因は、そうした一面を見せることなく前向きな姿勢を心がけているからだ思いますし、人見知りで他人とのコミュニケーションが苦手でありながらも、積極的に成功を手にしているような人々との交流を重ねているからではないかと本書を読みながら実感したものです。

「陰」と「陽」のバランスを意識して相応の対応をとる

「陰」と「陽」のバランスを意識して相応の対応をとる

また澤田さんは同じ章で、「陰」と「陽」というふたつのパワーのバランスについても言及しています。
この世の中には、さまざま二面性が存在しそれらが互いにバランスをとりながら成り立っているものです。たとえば「白」と「黒」や「男」と「女」。これらと同じように「陰」と「陽」も必ずバランスが保たれるように存在しており、「陰」ばかりが永遠に覆い続けるわけでもなく、「陽」ばかりに満たされることもないということです。

会社経営に置き換えると、業績が不調な状態は「陰」、好調なら「陽」の状態にあるといえるのですが、どれだけ大型で危険な台風が直撃したとしても日が経てば必ず過ぎ去るのと同じく、どちらの状態にあってもそれがいつまでも続くことはないというわけです。
そのうえで大切な心構えとしては、どちらの状態であっても冷静さを保ち相応の対応をとるということ。
好調であればその状態に浮かれるのではなく、いつか訪れるはずの不調に備えた対策を整えておく。不調が続いているのであれば無理に好調に転じようとあれこれ無謀なチャレンジに出て逆らうのではなく、じっと身構えて体力の温存に努めるべきだといいます。
私の性格上、業績が不調に転じれば途端にアタフタしてしまうことが目に見えているのですが、本書を読み「陰」と「陽」のバランスを意識できるようになってからは、たとえその時が訪れても冷静に身構えられる準備と覚悟が備わりました。

今後の人生の指針となった読書体験

今後の人生の指針となった読書体験

良い運を呼び込む運のコントロール方法、そして「陰」と「陽」の存在とバランス。
今回は少々スピリチュア的な話ではありましたが、澤田さんの提唱は占いや風水などの不確かな概念ではないとともに、スピリチュアルの枠におさまらない人間力の構築と磨き方を伝えるものだと感じました。
社会人であるとか経営者であることだけでなく、一人の人間であれば、いつでも元気で明るく前向きであるに越したことはなく、思い通りや期待通りにいかない状況であってもじっと耐える心構えも大切であるということ。
私の今後の経営者人生、そして人間として生きていく上での指針となる読書体験となりました。