ブログをご覧いただきありがとうございます。
四戸工業の四戸です。
春が終わり、夏に向けてじわじわと暑さが増している毎日です。
雨や台風が多い6月〜9月頃までは、建築業界にとってはまさに正念場となる時期。悪天候によって工事を計画通りに進められなくなることは多々あるため、やむなく工期を延長せざるをえず、お客さまにご不便やご迷惑をおかけしてしまうことがあるためす。
これまでにいくつもの建物を修繕してきた私ですが、残念ながら天候を回復させられるような特殊な能力は持ち合わせていません。
ですので、悪天候が続いても工事が可能な時間は最大限の集中力を発揮し、工期の伸びを極力抑えられるよう、可能な限り迅速かつ丁寧に作業を進める。
そうした精一杯の努力を貫き、ご依頼いただいたお客さまに安心と信頼と満足感をお届けしていきたいと思います。
さて、今回のブログでは食品製造工場の外壁および屋根の改修事例をご紹介していきます。
本工事では、これからの季節に大活躍するであろう、高い遮熱性を備えた外壁用塗料を使用しました。
外壁を遮熱することによって、建物やランニングコスト面などにどのようなメリットが生まれるかについても解説します。
目次
老舗製麺会社の株式会社サッポロ製麺さま
今回のお客さまは、創業から70年以上にわたって中華麺づくりを続けておられる株式会社サッポロ製麺さま。
現在では、ラーメン店や中華料理店をはじめとしたおよそ800以上の事業者に麺を卸しています。
また、麺の太さや食感など、スープの味に合わせた麺を選択できるほか、さまざまな要素を組みあわせるオーダーメイドの麺の製造を依頼することもできます。
およそ30年間改修なしで、外壁と屋根が劣化していた工場

そんなサッポロ製麺さまの製麺工場があるのは埼玉県戸田市。
現在の工場が建築されてから30年近くが経過しているようですが、これまでは外壁の改修は行っていなかったといいます。
現場を調査させていただいて外壁を確認してみると、やはり劣化は相当進んでおり、色のくすみや黒ずんだ箇所が広範囲にわたっていました。

また屋根も確認してみると、サビが目立つ状態になっており、普段はあまり目につかない箇所ではないとはいえ、改修による美観の回復が必要だと感じました。
そうした現状もあり、サッポロ製麺さまからいただいた最終的なご依頼は外壁と屋根の両方の修繕。工場建築以来、はじめて外装全体を修繕することが決定しました。
遮熱性向上と省エネ効果に期待できる工事を実施
今回の工事において、外壁に実施したのが「クールテクト工法」よばれる方法です。クールテクト工法とは、遮熱性の高い外壁用塗料を用いて、太陽光による外壁の温度上昇を低減させるというもの。
既存の外壁に強度な密着性もつ下塗り層と、遮熱性・低汚染性をもつ上塗り層で構成されており、温度上昇を抑えるだけでなく、防水性や防カビ・防藻性、耐久性にも優れています。
また屋根にも遮熱性の高い塗料を用いました。太陽光を直に浴びる屋根の遮熱性を高めると、近赤外線を高反射するようになり、外壁の遮熱性と相まって屋内への熱の移動をさらに抑えられます。
塗料の製造会社の測定によると、遮熱性の高い塗料の使用により工場倉庫の平均表面温度は、従来の塗料と比較して−12.1度、戸建て住宅の室内は約3度の温度差が確認されたといいます。
業種を問わず、工場や倉庫などの施設内は高温になりがちであり、夏場は特に冷房費がかさむものです。
CO2の排出量も上昇するため、環境への影響も否めません。このような観点を踏まえれば、遮熱性の高い塗料を用いた外壁や屋根の修繕は、屋内の温度上昇を抑えるとともに、省エネ効果も生み出すという相乗効果に期待できます。
屋根は吹付け塗装、外壁はローラー塗装

工事の流れとしては、まずは外壁と屋根ともに積もり積もった汚れやホコリを高圧洗浄機で落としていきます。
それから、塗装を開始。
屋根に関しては、専用の器具を用いた吹付け塗装を実施しました。

最近では、吹付け塗装を実施する業者は減少しているようなのですが、四戸工業では効率性を重視して、今回の工事では屋根は吹付け塗装で対応しました。
一方、外壁はローラーを用いて塗装しました。本音をいえば、外壁も吹付け塗装で一気に進めたいところですが、吹付け塗装は塗料の飛散もあることから隣接する建物の外壁にまで飛散する可能性があり、飛散の少ないローラー施工で時間をかけて作業を進めました。
トラブル防止のために講じた2つの対策

食品製造工場の外装修繕ということで、今回特に気をつけた点は臭い対策です。
今回の工事内容では外壁用でも屋根用でも使用した塗料はどうしてもシンナー系の臭いを放つため、臭いが工場内に流れ込んで充満してしまうと製造業務に悪影響を与えてしまいます。
そこで臭い対策として、強力な送風機とともに、臭いを吸収する特殊なシートも設置。徹底的な臭い対策を施すことによって、どうにか臭いによる業務への悪影響は回避できました。

もうひとつ心がけたのは、工事の時間帯です。
サッポロ製麺さまの製造業務は、24時間のフル稼働。
さらに、配送用のトラックも同じく24時間にわたって工場の敷地内へ出入りを続けています。外装修繕工事のため、作業によってはトラックの出入りを邪魔してしまう可能性があり、その対策も必要でした。
トラックの出入りが少なくなるタイミングを狙わなければならず、早朝や夜間工事も実施するなど、朝6時から23時までの時間帯をフレキシブルに活用したスケジュールで対応させていただきました。
こうした課題にも対応でき、2ヶ月にわたる工事が無事に完了。外壁も屋根も、新築のように美しくツヤのある出来栄えに仕上げることができました。
遮熱性向上につながる改修工事の相談は四戸工業まで
今回は、サッポロ製麺さまの工場で実施した外壁と屋根の改修工事を紹介しました。
5月で一度は打ち切られた電気・都市ガスへの補助金制度が、8月から10月までの期間限定で再開されます。
ただ、事業によっては1年を通して冷房を使用しなければならず、有限的な補助金制度では雀の涙程度の恩恵しか受けられないものではないでしょうか。
省エネ対策としてはもちろんですが、工場や倉庫で勤務される従業員の方々がより快適に働ける環境づくりのためにも、遮熱性を向上させる塗料を用いた外壁と屋根のクールリフォーム工事を検討してみませんか?
皆さまの周りで工場や倉庫をお持ちの法人さまが、物件の夏の暑さによるお困りごと、外周りのメンテナンスを検討されているなどのお声がありましたら、四戸工業までお気軽にご相談ください。
